
■STDとは?
性行為感染症(せいこういかんせんしょう、英Sexually Transmitted Disease,Sexually Transmitted Infection)は、性行為によって感染する病気の総称。一般に性感染症、または医学的には英語の頭文字を取ってSTD/STIと呼ばれる事がある。
性行為(SEX以外でもディープキス、ペッティング、フェラチオ、クンニリングス、アナルセックス、道具を使った行為等も含める)によって感染する全ての感染症をさし、性行為が最も通常の感染様式であるものをいう。性行為の相手が、同性・異性は問わない。旧「性病予防法」に規定されていた性病よりも大きな概念である。
性行為感染症の原因となる病原体は体液(精液、膣液、血液など)の中に含まれ、おもに人体の粘膜(陰茎、膣、肛門、尿路)を通過して感染する。また、口腔、のど、気道、眼からも感染することがある。傷のない皮膚からの感染のリスクは限りなく低い。
日本では、欧米先進諸国と異なり、特にHIVに関しては1990年代以降に急増傾向にある。
各疾患ごとに増加傾向は異なるが、若い世代を中心に性の開放化が大きく進んだ事に、性行為感染症の知識や性教育が追いついていない事が大きな要因といえる。また、かつては性行為感染症の存在や調査自体があまり知られておらず、近年になって性行為感染症が認知されるに従って、これまで見逃していた潜在的患者が発見されている事も、急増の原因である。
一般に「ピル飲めば生でHして大丈夫」というような言葉にもあるように性行為に対して「避妊」のみにしか知識が普及しておらず、「行為感染症の予防」という知識が著しく欠けている事が大きな問題でもある。
また欧米とは異なり、日本の性風俗店では、いわゆる「本番行為」以外の「素股」「フェラチオ」「アナルセックス」等が多く、「本番行為(陰茎の膣への挿入)」を行わない事で、ただ避妊さえすればよいという理由でコンドームを使用しないで直接陰部の接触を行うサービスが横行している事も、感染の拡大を招いているともいえる。つまり、精液や膣液などが陰部などの粘膜に直接付着することによる感染を防ぐことができず、感染のリスクを高めている。
性の開放化が早期に起こった欧米先進諸国では、日本よりも早く性行為感染症の蔓延が問題化した。
そのため、現在の欧米では予防の観点から性教育を充実させ、小中学校時よりコンドームの重要性を重視して教育している。結果、欧米の若者の多くは避妊というよりも感染症予防としてコンドームを持っていることが普通ともなってきている[要出典]。欧米先進諸国では一般に性行為感染症は横這い、または減少傾向となっている。
ただ、欧米では元々が性行為感染症が多く、現在でもそれはあまり変化していない。アメリカのテレビ番組では10代少女の4割がクラミジアに感染しているというアンケート結果が公表されたことがある。また、疾病管理センターでも思春期の少女の4人に1人が少なくとも性感染症のひとつにかかっているとあるという調査結果をまとめている。
■STD予防法
- 感染予防1 「ノーセックス」 -
一番安全で確実なのは、セックスをしないことです。しかし、現実問題としてはノーセックスの実行は難しいですよね。
- 感染予防2 「セックスの相手を限定する」 -
「感染していない者同士のセックス」 では感染の可能性はありません。ただし、「現在のセックスパートナーがお互いのみであること」 と、「STD(性感染症)の検査を受けて、お互いが感染していないことを確認していること」 が前提条件になります。 STD(性感染症)は自覚症状のない場合も多く、不特定多数とのセックスは感染の可能性が高くなります。また、不特定多数とのセックスは、感染した場合に感染相手を特定することが難しいので、再感染する可能性もあります。
- 感染予防3 「必ずコンドームを使用する」 -
コンドームの使用は、一番現実的で確実な感染予防方法ですが、コンドームで予防できないSTD(性感染症)もあるので100%確実ではありません。感染予防の為には、膣性交の時だけでなくオーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)の場合でも必ず使用して下さい。ただし、正しい方法で使用していないと感染する可能性があります。女性用コンドーム、オーラルセックス用コンドームも販売されています。
- 感染予防4 「セックスの前後にはシャワーを浴びる」 -
性器、皮膚、口の中など、人の体には性感染症の原因になる様々な病原菌が付着しています。お互いに洗い落とし身体を清潔にしましょう。歯磨きをする場合は、口の中を傷つけないように注意して出血が無いようにして下さい。傷口からの感染や血液による感染の危険性があります。
- 感染予防5 「セックス前には排尿・排便をする」 -
便の中に存在するウイルスが口から感染する場合があります。すっきり排便して肛門付近を清潔にしましょう。女性は排尿を我慢していると膀胱炎になる可能性があります。セックス直後の排尿もお勧めします。病原菌を洗い流して感染予防につながります。
- 感染予防6 「相手の性器を確認する」 -
相手の性器をしっかり自分の目と鼻で確認しましょう。男性の場合、尿道からの膿、性器のイボやブツブツ、尿道口の色が赤いなどの症状、女性の場合は、性器のイボやブツブツ、悪臭などの症状があれば性感染症の疑いがあります。陰毛周辺が痒そうで、頻繁にかいている場合や下着に膿やおりものが付着してゴアゴア状態になっている場合も注意が必要です。
- 感染予防7 「性器を傷つけない」 -
のびた爪や器具の使用は、性器の粘膜を傷つける原因になります。その場所から病原菌が侵入したり、血液を通して感染する可能性が高くなります。器具を使用する場合は、コンドームをかぶせるなど注意が必要です。
- 感染予防8 「体調不良の時にはセックスをしない」 -
疲れがたまっている時や病気などで抵抗力が低下している場合は、性感染症に感染する可能性が高くなります。また、疲労時のセックスが引き金になって、既に感染しているけれど症状の出ていないSTD(性感染症)が発症する(症状が出る)場合があります。
- 感染予防9 「生理中の時にはセックスをしない -
生理中の女性性器はデリケートで傷つきやすく、傷口からの感染の可能性が高くなります。また、出血した血液から感染する可能性もあります。
- 感染予防10 「屋外でのセックスはしない」 -
屋内にくらべ屋外は衛生状態が悪く、細菌やウイルスに感染しやすくなります。指や爪が汚れたままでの性行為は、感染の可能性が高くなります。公園、砂浜、車内などでのセックスは慎みましょう。
- 感染予防11 「セックスをする時はお酒を控える」 -
アルコールの勢いでセックスに至るケースがよくありますが、アルコールや薬物は判断力を低下させます。その場合、どうしても感染予防の行動を正しく実施できない場合が多くなります。
- 感染予防12 「寝具を清潔にする」 -
不潔な寝具には、感染源となる病原虫がいる可能性があります。寝具はいつも清潔に保つように心がけて下さい。
- 感染予防13 「洗面用具を共有しない」 -
血液による感染や病原菌の感染を防ぐためにタオル、カミソリ、歯ブラシなどの共用は避けて下さい。
- 感染予防14 「感染の疑いがある時は献血をしない」 -
HIV(エイズウイルス)、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方は、献血をご遠慮下さい。輸血を受けた人に感染させる危険性がないとはいえません。
- 感染予防15 「検査を受ける」 -
ご自身の現在の感染状態を確認するために、基本検査としてHIV(エイズウイルス)、クラミジア、淋病、梅毒などの検査をされることをお勧めします。その他の検査は症状に応じて必要な検査を受けて下さい。一般の方に比べてセックスチャンスの多いと思われる方は、定期的に検査を受けるようにしましょう。
~一般的な性感染症~










